NTT技術史料館 デジタルアーカイブ DIGITAL ARCHIVES

4号自動式卓上電話機

戦後復興期の社会活動を支えた電話機で、日本独自の技術開発により1950年に誕生しました。これまで粗悪であった音響部分を徹底的に研究し音響測定手法の確立や、物理特性と人の心理特性との定量的な把握などの科学的基礎検討、抜本的に改良することで、当時の最先端と言える優秀な通話品質を実現しました。流線形のデザインも特徴の一つで、高い通話品質に加えデザインも改良されました。音質性能の高さは「ハイ・ファイ(*1)電話機」と呼ばれるほどでした。
ケーブルの細径化も行われ、0.5ミリ(1,800対)を0.4ミリ(2,400対)に細芯化することにより、ケーブルの経済化、多対化が可能となりました。

*1 ハイ・ファイ
「ハイ フィデリティ(High Fidelity)」の略で、音の再現性の高さを示す言葉
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