601形自動式卓上電話機
大幅なコストダウンや高いメンテナンス性を実現した高度成長後のオイルショック時代に対応した電話機です。省資源化や将来の需要減を勘案しての手作業による組み立てを前提とした実装構造を採用したほか、音声明瞭度や通信音量に関わる2つの国際規格を満たすなど、世界市場も視野に入れた電話機でした。 外観からは分かりませんが、呼び出し用の磁石電鈴はそれまでのものと全く違う構成となっています。600形までは伝統的な円形のゴングですが、601形では2枚のアルミ製の平らな板を発音体として、駆動系を収容したプラスチック箱全体を共鳴室として使用しています。 ※601形自動式卓上電話機の内部の構造はGコーナに展示しています。