600形自動式卓上電話機
高い通話性能だけでなくさまざまな改良を加え高度成長期の大量需要にこたえた電話機です。初めて電気回路にプリント配線板を導入するなど電話機回路の見直しや送受話器はもちろんダイヤルや筐体に至るまでさまざまな研究を重ねて信頼性や量産性を高めました。基礎研究から導き出した電話機の目標とすべき音響特性を参照して電話機設計を行うなど性能を向上させ、製造の自動化も視野に入れて部品配置や組み立て方法に配慮した設計も行われ、高性能化と大量需要に対応した電話機でした。 音質としては、4号自動式卓上電話機から3倍以上の感度向上を実現し、細芯化は0.32ミリ(3,600対)まで可能となりました。