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展示パネル情報

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オペレーションの技術(オペレーション、ソフトウェア)

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3.技術革新と多様化の時代(1970年代から)

A.ノードの技術

B.オペレーションの技術

C.トランスミッションの技術(伝送、線路)

C.トランスミッションの技術(無線)

D.ファシリティの技術(建築)

D.ファシリティの技術(電力)

I.サービスとネットワークひろば

ネットワークオペレーションとは
膨大な通信機器で構成されるネットワーク
コンピュータで制御するオペレーションの仕事
オペレーションの進化のPDF画像

6,000万の顧客を有する巨大なネットワークを支えているのがオペレーションシステムである。全国に張り巡らされたネットワークは多数の機器設備で構成され、コンピュータで制御されている。これらを個別制御するソフトウェアと統合制御するソフトウェアの集合体がオペレーションシステムである。いわゆるコンピュータの基本ソフトウェアの〈OS〉と区別するために、NTTグループではオペレーションシステム〈OpS〉と表現している。

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オペレーションの仕事
サービスの流れは人から人へ
伝票の情報が仕事を進める

顧客とNTTの接点にあるのがサービス業務で、電話の申し込みの受付と取り付け工事の実施、料金の集計と計算および請求と収納、故障の受付と修理など、顧客と対応しながら日常的にこなしていかねばならない作業である。各業務とも複雑な工程を順に処理しなければならず、たくさんの人手を要した。加入者数の増加とともに手作業での対応が困難となり、最も事務処理量の多い料金関連業務から順次、機械化そしてシステム化がすすめられていった。それにより、作業の効率化と信頼性の向上がもたらされた。

電話の申し込み事務処理の流れのPDF画像一部

電話の申し込み
電話の申し込みから設置までのプロセスは下図のように、さまざまな部署に関連した複雑な工程で、自動化された今でも本質的に変わりはない。手作業時代は、各部への通知は伝票主体で行われ、各部で原簿を作成し保管していた。加入者の増大とともに、原簿類も増え、作成管理の事務量も膨大なものとなった。1978年の加入厚簿のデータベース(SOAPS)を皮切りに、基本機能ごとにシステム化が進められた。しかし、部門間の連絡は依然として伝票主体であり、統合化した処理の実現が課題であった。

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料金業務のフローのPDF画像一部

料金業務
料金業務は定常的な定型作業であり、加入者数分だけ毎月発生する。当初は交換手扱いの課金伝票、電報料金、自動課金の伝票などを手作業で集計し、そろばんで処理していた。サービス関連では最も事務処理量が多く、1953年のパンチカードによるPCS会計機(記帳式会計機)の導入でいち早く機械化が進められ、1962年の電算化で料金計算から請求書の発行まで自動化された。自動交換機の普及とともに度数計による自動課金の割合が増え、度数計撮影装置による写真原票化、ついで1975年には、写真原票のOCR自動読み取りを導入した。

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手作業時代の故障修理業務の流れのPDF画像の一部

故障修理
故障修理は、修理受付や手配と経過の記録などの事務的な作業と、故障原因や個所の発見と修理という実務で構成されている。この実務の部分の機械化が困難であり、システム化が遅れ、ディジタル交換機の導入をはじめとする通信機器の進歩を待たなければならなかった。1983年に、メータの指示で診断する試験台(LTF)に代わって新試験台システム(SULTS)を導入し、まず故障診断のシステム化を実現した。

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定期的な保守点検で安定動作を確保
メンテナンスは技術者が機械との対面で

ネットワークを実際に構成しているのは、交換機、伝送装置、それらを接続するケーブルといったさまざまな設備である。これらの設備はネットワークを構成する要素という意味でネットワークエレメント(NE)と呼ばれる。手作業時代の設備は、現在の進歩した機器と比べるとメンテナンスに手間と時間がかかり、いかに安定して作動させるかが重要な課題であった。多数の熟練した作業者がメンテナンス作業に従事し、その一方で、信頼性の高い機器を求めて研究開発が進められた。

設備環境の変遷とメンテナンスのPDF画像一部

設備とメンテナンス
設備の進歩によってメンテナンスも大きく変わっていった。初期の設備は、寿命の短い真空管や常に整備が必要な電磁機構部品で構成されていたので、頻繁に故障が起こることを前提としたメンテナンス体制をとらねばならなかった。伝送や無線系は、1960年代中頃からのトランジスタ、そしてICによるソリッドステート化で著しく信頼性が向上しメンテンスの効率もあがった。伝送系は1980年代の光通信化で長距離大容量無中継伝送が可能となり、大幅な装置数の減少と極めて高い信頼性が確保された。ネットワークの要であり設備数も多い交換機は、1960年代のクロスバ交換機の導入で信頼性が向上したが、故障の可能性を秘めた電磁スイッチを持つという弱点はそのままだった。1980年代中頃からのディジタル交換機の導入で全電子化が完了し、信頼性が著しく向上した。1980年代中頃までのコンピュータ制御されていない設備では、局部的な管制しか行えなかった。現在のようなオぺレーションの対象となるのは、設備の電子化、コンピュータ制御化が進み、ソフトウェアでコントロールされるようになってからである。

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設備の保全と作業のPDF画像一部

設備の保全と作業
設備を安定して運用させるには、定期的な保守点検作業が重要であり、また故障の際の迅速な対応が必要とされる。手作業時代の設備は部分的にしか遠隔監視や制御に対応していなかったので、現場での個別作業が必要であった。点検や調整個所も多く、作業への熟練が要求された。多数の熟練した保守要員に支えられてネットワークが維持されていた。また、各種設定変更も現場で設備ごとに手作業で行わなければならなかった。

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オペレーションのシステム化の歩み
ネットワーク全体を常時監視して
トラヒックコントロールの役割
トラヒックコントロールの役割のPDF画像一部

ネットワークを安定して効率良く働かせるための重要な制御技術がトラヒックコントロールである。ネットワークは、経済性を求めながら通信の量(トラヒック)を予測して設計されている。しかし、時には輻輳と呼ばれる予測したトラヒックよりもはるかに多いトラヒックがネットワークに加わり、通信サービスの低化を招くことがある。また、一部の輻輳がネットワーク全体に影響を与えることもある。そこで、これを解消するためにトラヒック状態を常時監視し、ネットワーク設備に対してトラヒックをコントロールする輻輳規制を行っている。さらに、集積したトラヒックの監視データを用いて、ネットワークの最適化設計を行っている。

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統合化でスムーズな顧客サービス
<素早く間違いのない>処理をめざして
スムーズな顧客サービスのPDF画像一部

顧客へのサービスは電話申込、料金、故障、番号案内など多岐にわたるものであり、 素早く間違いなく処理することが求められる。また、内容の異なるそれらのサービス業務をこなすには、各サービスごとに幾段階もの工程を経なければならない。加入者数が増えるにつれ仕事量は増大し、まず量への対応として必要度の高い分野から機械化を進めた。次いで、全体的な事務の合理化と<素早く間違いない処理>の実現へ向けてシステムの統合化を図り、1994年に顧客サービス統合システム(CUSTOM)を中心に結実した。

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サービスフロントを支えるシステムのPDF画像の一部

サービスフロントを支えるシステム

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遠隔監視と制御からトータルオペレーションへ
ネットワークエレメント(NE)の運用と管理
基本的な設備系OpSのPDF画像一部

ネットワークを構成する具体的な設備をネットワークエレメント(NE)と呼び、信号を伝える電線や光ファイバから、交換機、伝送装置、無線装置など種類も多く、使用されている量も膨大である。このNEをいかに管理・制御するかが、ネットワークを安定して運営する鍵であり、設備系のオペレーションシステムの任務でもある。電子交換機に始まるコンピュータ制御が、さまざまな装置に広く使われるようになった1980年代半ばから、本格的な設備OpSの時代を迎えた。 現在は、設備OpS、サービスOpS、ネットワークOpSを三位一体としてコントロールするトータルオペレーションを行っている。

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トータルオペレーションシステムをめざしてのPDF画像一部

トータルオペレーションシステムをめざして

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オペレーション系ソフトウェアの生産技術のPDF画像一部

オペレーション系ソフトウェアの生産技術

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統合オペレーションの働き
多様なオペレーションシステム
ネットワークで結合して一元管理
全国ネットワークと首都圏ネットワークのPDF画像一部

事業の効率化をめざすネットワークの運用・保守業務の集約化を、さまざまなオペレーションシステムの構築で果たしてきた。交換機を監視する電子交換機保守支援システム(高度化EOS)、伝送路を監視する地域伝送路網保守運用システム(CAROLINE-TWINS)、回線の運用状況を管理するトラヒック総合監視システム(新ATOMICS)などがその代表的なものである。これらの個別対応型システムをネットワークで結合し、高度な運用・管理を可能にしたのが、一元的な集中管理を行う<統合ネットワークオペレーションシステム>である。ネットワークは、このシステムの働きに支えられて監視・制御されている。

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