フロアガイド
1階フロア
サービスとネットワークのひろば
ネットワークのバックボーンを形成する分野の技術を系譜化し、戦後の荒廃のなかから立ち上がり、世界の先端に立った技術の歩みを展開。アナログからディジタルへの転換とはどのように進められ、高度なサービスを生み出してきたのかなどについて、ネットワーク、交換、有線と無線の伝送、オペレーション、建築と電力、それぞれの技術から探っていきます。
アナログ網からディジタル網へ
過去半世紀に、日本のネットワークのかたちは大きく変わりました。それを固定電話網についてみることから、この階の展示は始まります。
変化は<アナログ網からディジタル網へ>。アナログ網の時代、ネットワークは通話信号を伝える伝達網だけであり、限られた中継伝送路を効果的に使うために、伝達網は4階層に別れていました。
これがディジタル網の段階では、伝達網は簡潔な2階層となり、制御信号を伝える共通線信号網や高度なサービスを司るサービス制御線が加わって、より高度なサービスが提供できるようになりました。
さまざまな高度サービスのプロセスがネットワークのなかでどのように進められるのか、高度インテリジェントネットワーク(IN)を中軸とした今日のネットワークのかたちと機能を、映像でお確かめいただくとともに、<B.オペレーションの技術>もごらんください。
災害に強いネットワークへ
地震、火災、風水害と日本は災害の多い国です。災害に強いネットワークをつくるために、NTTは過去の経験に学んで技術開発を重ねてきました。過去の大災害の経験がどのように活かされたか、映像記録が語ります。
ネットワークの技術革新を支えた主役たち
ネットワークのバックボーン部分を構成するのは交換機と中継伝送路です。この階では、これらの技術の進歩を紹介していますが、そのシンボルとなる展示が<ひろば>を飾っています。
D60ディジタル中継交換機(1982年)
ネットワークのディジタル化は市外から進みました。先導したのがD60ディジタル中継交換機です。展示されているのはその第1号であり、背の高い高架タイプで、各架の下段に電源部が置かれています。
光伝送方法F-32M(1982年)
光ファイバケーブルによる伝送方法の登場で、中継伝送路の技術は大きく転換しました。F-32M方式は、公衆通信網用としては世界初の商用化で、その後のネットワーク光化への道を開きました。<C.トランスミッションの技術>をごらんください。
マイクロ波用アンテナを搭載した通信用鉄塔(1980年頃、15分の1模型)
マイクロ波はアナログの時代から中継伝送路の主役でしたが、ディジタル化により引き続き欠かせない役割を果たしています。<C.トランスミッションの技術>をごらんください。電源装置や通信用鉄塔については、<D.ファシリティの技術>をごらんください。
展示概要
公衆電話からみるネットワークの進化
街頭の通信端末、公衆電話の変遷はネットワークの進化を映す。ダイヤル即時通話のひろがりから高度な電話サービスへ。
ISDNからマルチメディアへ
世界に先駆けたISDNの提唱 - NTTのマルチメディアへの取り組みの歩みを映像で紹介。
ネットワークの進化
アナログからディジタルへ - ネットワークの進化をさまざまな視点からグラフィックで紹介。
ネットワークの進化とサービス
基本サービスに加えて高度サービスが多彩に。サービスの視点からネットワークの進化を検証。
ネットワークサービスのしくみ
高度インテリジェントネットワークを中軸とするネットワークのしくみを、CG映像で分かりやすく解説。
ネットワークの進化とソフトウェア
ネットワークの進化を推進したシステム開発とソフトウエアの役割。
ネットワークの進化と制度・基準
ネットワークの進化に秩序を与えた料金制度、番号制度、技術基準などの役割。
災害に強いネットワークへ
地震、災害、風水害 - 過去の災害を教訓に進められた技術開発の映像記録。
D60ディジタル中継交換機
ネットワークの進化を担ったD60ディジタル中継交換機の第1号機。
光伝送方式F-32M
公衆通信網用として世界で初めて商用化された光伝送方式。
1980年頃の通信用鉄塔
4・5・6GHz、11GHzのマイクロ波用アンテナを搭載した通信鉄塔の15分の1模型。