展示パネル情報
3階フロア
インターネットの技術
インターネットのはじまりについて
インターネットのはじまり
東西冷戦下の1960年代、米国国防総省高等研究計画局(ARPA)の指揮の下、パケット交換方式による調査・研究用のコンピュータ・ネットワークARPANETが生まれました。これがインターネットのはじまりです。インターネットはその後、学術研究ネットワークへ、そして商用サービスへと発展していきます。NTT研究所はTCP/IPを用いた所内LAN構築を1984年から開始し、1988年には世界で初めて日米間でのTCP/IP接続を成功させました。またNTTは、インターネットの管理・運用に関する世界的組織の運営にも、創立当初から貢献していました。
インターネットの誕生
ARPANETの誕生、そして学術研究ネットワークから商用インターネットへ
日本の学術・研究ネットワークの接続
NTTのJUNET参加とIMnetバックボーンの構築・運用研究への貢献
TCP/IPによる日米間通信に成功
IPパケットが初めて太平洋を横断、NTTがARPANETとIP相互接続開始
NTTの研究開発ネットワーク
NTTの研究ネットワークNTT-INETと、ソフトウェア開発支援環境基盤ネットワークCAE-NETの発展
「ラフ・コンセンサスとランニング・コード」
インターネットの標準化の精神と、インターネットの管理・運用を支える組織
インターネット標準(RFC)へのNTTの貢献
NTTグループ社員が著者に含まれる主なRFC(80件以上)より抜粋
ワールドワイドウェブ(WWW)の登場について
インターネット標準(RFC)へのNTTの貢献
1945年のヴァネヴァー・ブッシュによるmemex(memory extender)や60年代のハイパーテキストなど、人間が膨大な情報を高速・柔軟に閲覧するための研究が数多くなされる一方で、コンピュータとインターネットの普及により、実際に膨大な量の情報が個人の前に現れるようになりました。そして1990年代、ティム・バーナーズ=リーが考案したワールドワイドウェブイブの登場を境に、コンピュータとネットワークは真に個人の道具として使われるようになり、その後、世界を大きく変えていきました。
日本最初のポータルサイト「NTTホームページ」
NTT研究者の手により立ち上げられた日本初のポータルサイト
Japan Window
日本の情報を系統的に分類・整理し、世界に向けて発信したウェブサイト
ウェブブラウザの国際化
多言語が扱えるウェブブラウザを無償公開し、ウェブの国際化と世界的な普及に貢献
ポータルサイト/検索サービスの歴史
さまざまなウェブ情報サービスを世界の中でいち早く提供
NTT DIRECTORY
日本語で利用できる国内トップクラスのウェブ検索ナビゲーションサービスを1995年に開始
インターネットタウンページ
電話帳のタウンページをインターネット上で公開し、さらにお店と地図を統合した検索サービスを展開
インターネットポータルサイト「goo」
ロボット型日本語ウェブページ全文検索エンジンとして1997年に登場
インターネット接続サービスの商用化について
インターネット接続サービスの商用化
1969年から研究機関や一部の企業で学術研究の目的で使われてきたインターネットは、アメリカでは1980年代末に、日本では1990年代初頭に商用インターネット接続サービスがはじまりました。NTTは1996年に商用インターネット接続サービス「OCN」を開始し、その後、インターネット全体の爆発的な発展とともに、NTTのネットワークは国内/海外で急速に拡大していきました。
電気通信事業の自由化とコンピュータ間通信
パソコン通信のはじまりからインターネットへ
商用ISPの登場
NTTグループにおける商用ISPの取り組み
マルチメディア通信の共同利用実験
マルチメディア社会に向けたネットワークの利用法やアプリケーションの開発に関する産学官共同の全国広域利用実験
OCNの登場
廉価なインターネット接続サービスとして1996年に登場
OCNの発展
契約回線数の増加とともに、バックボーン回線の容量も増加、日本最大級のISPに成長
マルチフィード:大容量コンテンツ配信の仕組み
インターネット上で動画などの大容量コンテンツを効率よく配信するネットワークサービス
NTTのIPネットワークの成長と世界への広がり
アジア初のTier-1 ISPネットワークを傘下に収め、世界的な『ワンネットワーク』を構築
インターネットアクセス回線の高速化/多様化について
インターネットアクセス回線の高速化/多様化
1995年のWindows95やテレホーダイ(電話番号選択定額サービス)によって成長・拡大してきた日本のインターネットは、NTT東日本とNTT西日本が開始したフレッツサービスによって、大きな変化を迎えました(1999年11月に試験サービス開始、2000年7月に本格サービス開始)。
NTT東日本とNTT西日本は、フレッツを定額制のサービスとして提供することで、それまで一部の人々が趣味的な時間帯を価格で利用していたインターネットを、一般家庭でも利用時間を気にすることなく24時間いつでも使えるようにしました。
その後、FTTHに代表されるブロードバンド技術への対応によって画期的な速度向上を実現し、いまでは国内のユーザの多くが利用するサービスとなりました。
アナログ/ISDN/ADSL(フレッツ登場前)
電話回線を使ったダイヤル接続に一部定額制サービスが登場
フレッツとは
ユーザとインターネット接続事業者(ISP)の間を廉価かつ安定に接続するアクセスサービス
フレッツ・ISDN
64Kデジタル通信が可能なISDNを利用したフレッツサービス
フレッツ・ADSL
既存の電話網を用いたADSLによるフレッツサービス
Bフレッツ/フレッツ・光プレミアム
ユーザのアクセス回線に光ファイバを使用した高速な通信が可能なフレッツサービス
フレッツによるブロードバンドの拡大
無線を使ったインターネット接続
インターネットのひろがりとともに無線によるインターネット接続も急速に普及
モバイル通信
モバイル環境でのインターネット接続の広がりと通信速度の向上
端末/サービスの多様化について
端末/サービスの多様化
インターネットの普及・発展は、新しいサービスや大きな市場を生み出しました。Eコマースや広告・映像配信などがインターネットを介して大きく発展するとともに、コミュニケーションの形態も電子メールやソーシャルネットワークサービスなど多様化しました。それに伴い、さまざまな端末が登場し、利用者に便利な環境が普及しました。
iモードの登場
携帯でいつでもどこでも手軽にインターネットにつながる時代に
音声通信・映像配信・端末サービス
インターネットを利用した音声通信や映像配信など様々なサービスが登場
IPv6インターネットへの取り組み
IPv6インターネット国際実験ネットワークの構築・運用と世界初のIPv6商用サービス提供開始
広告・ソーシャルメディアへのひろがり
インターネットを通じたコミュニケーションが容易になり、オークションサービスなどのほか、広告メディア、ソーシャルメディアが新しいメディアとして普及